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クラックの原因について

 2020/10/09 豆知識   331 Views

クラックの原因
クラックは新築2~3年で出来ます。良く質問を受けますが決して工務店、大工、左官屋さんの手抜きではありません。
コンクリートやモルタルに含まれる砂に原因があります。川砂を利用出来れば問題はありませんが、環境保護の立場から川砂の採取は制限され、ほとんどが、海砂が用いられる様になりました。川砂はアルカリ性ですが海の砂は酸性です。いくら洗浄しても酸は残留します。外壁に利用されるモルタルやコンクリートはアルカリ性です。これらが砂と他の成分と混ざり強く結合して固まります。
そこに弱酸性の砂が混じるとひび割れの現象、すなわちクラックが発生します。

ヘアークラック
外壁に出て来た髪の毛ほどのひび割れを総称しています。ここから雨水が浸入してクラックを広げ、家の寿命を縮めます。このクラックが交差してくると傷みの進行を早めます。

中性化
1cmのモルタルが中性化するのに10年かかるとすれば、海砂の場合、その3分の1や2分の1と中性化する時間を早めると言われています。
中性化から酸性へと進行すればどんどん風化して外壁はもろくなります。

酸性雨
近年は中国からの偏西風にのり、酸性雨の濃度がますます濃くなり一説にはオレンジジュースに匹敵する濃度の時もある様です。この様に外壁に対する環境は決して良い状態とはいえません。